Thursday 30 July 2009

公演Fragmentsとその次

もう10日ほど前の話になるけれども、
週末に3日間、6回公演、18回上演、
というパフォーマンスをしました。

InsideOutsideという建築とダンスの催しで、
私はFragmentsという、版画家とのコラボで作ったインスタレーションの作品を主催者のお家のFamily Roomでやりました。

Fragments自体は今回で4回目の上演なのだけど、インスタレーションというものの性質と、私のインプロが好きという性質上、毎回全く違った空間と構成に仕上がります。

今回は部屋が小さいので一回の上演につき観客6名限定。
いつもよりもintimacy(親近感?)の面を押し出し、見ている人の経験を中心に考えて作ってみました。

18回も通せたのはラッキーでした。こんな経験はあまりない。

まずお客さんの持っているエネルギーやムードが毎回違うので私はそれに影響され、お客さんの反応を楽しみました。

それから、こうゆうインスタレーションの作品はすべてのものを本番通りに整えてリハーサルをするというのが難しく、今回も本番前に半日だけ通す機 会があったのみ。だいたいの流れは頭の中でわかっているのだけど、それに伴う自分の中の感情の流れみたいなものは、実際にその環境で身体を動かしてみない とわからない。18回、毎回やっているうちに発見があり、だんだんと自分で漠然とした意味がわかっていく、という過程はエキサイティングでした。

私としては今回すべてが非常におもしろい体験だったので、お客さんの反応はそれほど気にしていなかったのですが、話しかけてくれた人はとてもよい 評価をくれました。ちょっと気違いじみてて、きわどい部類に入るパフォーマンスだったので、嫌いな人は嫌いだったと思いますが、いいんです、それで。

そういえば、上演中に突然泣き出して、部屋の外に出て行った女の人がいました。まあその人いろいろ事情があって、精神的に不安定な日だったようで。
パフォーマンスしている方としてはちょっとビビりました。

あ、別にお化け屋敷していたわけでは、ないのです。
そうゆうのではなくって。

まあこの公演では大きな収穫を得て、ちょっと自信もできて、余韻にひたっているうちに10日過ぎてしまいました。

次は何やるかなー?
とずっと考えているのだけど、これと行って思い浮かばない。

おととい、偶然知り合いの中堅振付家に出会って、おしゃべりをしていたのだけど、ちょっと気がめいった。ロンドンの今時は、小規模のカンパニーやプロジェクトに対して助成金がおりることが難しく、彼女のカンパニー(私もメンバー)も行き詰まっている。
どうしたらよいのだろう?
どうしたらいいんだろうねぇ。。。

こうゆうときは思考回路を全くかえて、全然違った方向から物事眺めてみると、違った道が開けてきたりするんだけど。

今その作業中。

ある朝突然ひらめくから、きっと。

それまで、今までの古い慣れしたんだ見方の泥沼にはまらないように気をつけたいところ。

いや、ポジティブに行きましょう、ポジティブに。

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