Monday 27 March 2006

地下墓地で踊ります。

友人でセノグラファーのキャロラインが指揮をとってはじめたこの企画。既に2回お披露目しているのですが、今回は参加人数も増えてさらにパワーアップ!建 築、衣裳、ダンス、プリントメイキング、セノグラフィー、音が一つとなったインスタレーション+パフォーマンスを行います。私はもう一人のダンサーとチェ ロリストと共に即興します。ほかのアーティストさんたちの創った作品と関わりながら。

今回はSt.Pancras Church Cryptってゆうところでやるのですが、この場所、教会の地下でかつて納骨堂だったところ。真夏でも涼しく、じめじめしてます。中は迷路のようで、古い墓石のようなものが残ってて、かなり雰囲気あります。
この場所の特異性と、アートとパフォーマンスと、一体になって印象的なインスタレーションになるといいなあ。ロンドンにいる方、無料なのでぜひ見にきてください!

Yellow Wall-paper
3月31日(金)7時30分ー9時30分
4月1日(土)4時30分−9時30分
4月2日(日)4時30分ー9時30分

ライブパフォーマンスはおそらく8時頃から約1時間。変更の可能性あり。

St Pancras Church Crypt
Dukes Road, NW1
(教会はEuston駅から大きな道路を挟んで反対側)

Yellow Wall-paper in the Crypt



This is the third version of Yellow Wall-paper, devised by my friend Scenographer Caroline Collinge.
Please see the links below to know the history of this project.

Yellow Wall-paper in Greenwich

Yellow Wall-paper at Battersea Art Centre

This time, two dancers and a cellist will be improvising in the unique environment of the Crypt, St Pancras Church, relating to varied artworks: architecture, costumes, printmaking and soundscapes by talented but rather undiscovered artists.

Hagit Bar-Fleming, Elly Bowness, Caroline Collinge, Gaia Facchini, Nicola Green, Katsura Isobe, Ute Kanngiesser, Edmond Salter, Dorit Schwartz, Jairo Zaldua

The work is inspired by the fin de siécle novel, ‘The Yellow Wall-paper’ by Charlotte Perkins Gilman.


The Yellow Wall-paper--------------------------------------------------

Fri 31st March 7.30-9.30 (Private View 6.30-8.00)
Sat 1st April 4.30-9.30
Sun 2nd April 4.30-9.30

Live performance will take place about 8pm for 1 hour, but we don’t know precisely yet!

St Pancras Church Crypt
Dukes Road
Opposite Euston Station, right in front of The Place

Good news is admission free!---------------------------------------------

Please pop in the exhibition if you are around this weekend. It will be good fun!

Monday 20 March 2006

Miranda Rights in China

Miranda Rights is a name of a creative group led by Paul Verity Smith, which creates performances with interactive technology.
Last summer, we made a work with sensors on a performer (me!) that controls the projected image behind the performer as she moves.
See the blog at that time

This time, we had an opportunity to go to China and to perform in three venues: two in Beijing and one in Shanghai.

Three performances took place in varied situations:
1) In a banquet- competition against full Chinese dinner in front of people
2) In a proper studio- We have done very well include Mr Technology
3) In a conference hall- no complains about the vanue. Mr Technology went mad.

It was shame that we finished with unsatisfying performance. Technology is mystery. I may not like it at all.


China. No time for sightseeing but managed to walk around.


Local shopping street, Beijing


Sleeping man, Shanghai


Oranges made in where, Shanghai

Are we allowed to interfere in their world?
Only mystery remains.

中国で踊ってきました。

3月12日から19日まで,中国に行ってきました。北京に4日間と上海に2日間。ロンドンから飛んでいるので,遠いですよー。北京までは10時間,上海ま では12時間かかります。帰り際,上海の空港からたくさん日本の各地へ飛行機が出ているのを見て,日本まで足を伸ばしておけば良かったな,と思ったりもし ました。

今回は去年の夏に集中で取り組んだ,ポールのテクノロジーの作品。(主に英語ですが少し日本語もあります。詳しくはこちらを。
http://katsurabbit.blogspot.com/2005_07_01_katsurabbit_archive.html

中国では3回パフォーマンスしました。

一回目はホテル内の晩餐会。Sino & UK Design and Cooperation Forumという学術大会の一部として行ったので,全員が初めて集う晩餐会の「出し物」としてやりました。こんなに人の気が散ってて,ざわざわしている中 で踊るのは初めて。豪華中華料理とどちらが人の注意をゲットできるか、勝負でした。

二回目は芸術大学内でまともな公演として。学生さんがたくさん見に来て,この人たちは単純に私がたくさん動くと喜んでいるのが,踊っているときに 感じられました。フォトスタジオでのパフォーマンスだったのですが,このスタジオ,壁と床がカーブでつながっているというちょっと変わったスタジオで,こ れがうちらのプロジェクションには意外に効果的で、もうけもんでした。目の錯覚でプロジェクションの画像に入ったり,出たりしているように見えるんです よー。テクノロジーもまともに動いてくれて,今回最高のパフォーマンスでした。

三回目は上海のデザイン会社。会社側のオーガナイズが超悪くて大変な思いをしました。しかも、直前まで順調だったテクノロジーさんが,本番狂っ て,散々。こんなに厳しい状況でのインプロは初めてかも。でも,私はパフォーマーとして最善を尽くしたので悔いはないです。後味悪いけど。

今に始まったことではないけれど,教訓ーテクノロジーを信用してはいけません! 働いてほしい時に働かないのがテクノロジー。道理がかなっている様で,かなっていないのがテクノロジー。。。

次回やる時はもっと信用できるものであるように,コラボレーターのプログラマーさん達,がんばってほしいです。

パフォーマンスのためにどこかに行くと,いつもそうなんだけど,今回もあまり周りを見て歩けませんでした。観光は一切無し。けど,北京で一回だけ ほかの人たちが機械をいじっている1時間に,地元の人たちの商店街に一人で繰り出してきました。その場所を発見し,歩き出した時はワクワク。離れる時はど んより。宿泊していた五つ星ホテルから徒歩5分,別世界。たくさんの人で活気があるものの,店の小ささ,人々の身なり,自転車で大荷物を引っ張っている様 子などなど,私たちの普段の生活から考えると,やっぱり貧しい。。。この世界に属していればきっと気にはならないのだろうけど,私は属さないし,ましてや 五つ星ホテルなんて非現実そのもの。日本人の私は中国人と同じような顔立ちをしているので,黙って歩いていれば誰も気づかないのですが,買い物したり,ま してや写真を撮ろうとすると,この場所では冷たい視線を向けられました。きれいな金魚を売っている人がいたので,身振り+英語で写真を撮ってよいか尋ねた ら,「No」って断られちゃいました。考えすぎかもしれないけど,部外者の私が,彼らの世界に干渉するのを拒絶された感じでした。

ほかにも北京,上海での路上体験や,「西洋からのインテリ集団」として訪問している大学の先生方の振る舞い、中国側の振る舞いなどを見て,中国内 でも,貧富,階級,または受けた教育レベルの差によって世界が分けられていること、そして当然ながら西洋と中国の文化の違いについて考えさせられました。 中国内の様子を見ると,違う世界は違う世界,お互い干渉しない方が良いように思えますが,西洋ー東洋という面で見ると,時代的にそうも言ってられないよう に思います。
草の根レベルで言うと,この大学の先生たち「私たちが西洋で行っている優れた方法を教えてあげる」という姿勢を取るのはどうかと思います。歴史と伝統のある中国のやり方を知らずにどうしてそんなことが言えるのでしょう。
日本もかつて西洋のものは何でも優れていると思っていた時代がありましたが,中国は今そのような状態であるようにも見えます。
難しい話になってしまいましたが,英国メンバーの一員として中国を訪問した日本人として,いろいろなことを考えさせられちゃいました。
ある意味,単純に観光でいくより,良い経験をしたかなと思います。

Tuesday 7 March 2006

End of the Tour

After that, Stephanie Schober & Dance Company performed at South Bank Centre in London on 24th February, then had the end of the touring at Lawrence Batley Theatre in Huddersfield on 2nd March. The Sunday just after our last performance in this season, we found an awful review about our performance at South Bank Centre.

The Observer by Luke Jennings

I don't appreciate it at all.

I feel this person has some frustration generally about art that has the minimalist approach. How he describes the dance movement and John-Marc's music is offensive. At the same time I think he is brave enough to show his personal taste and opinion. Partly because he is a famous critic writing for the Observer. And I wish the readers of the Observer is wise enough to see the point that a review is just a personal opinion of a critic and there are more different ways of seeing art.

We know that not everyone likes our works, and they are not the mainstream anyway. So if we have a critic like him who does not understand this kind of works and hoping the art is going to a different way from a way you are going, it is just unlucky. Not right combination. But still it is worth showing a name on paper, and anyway it is good to have any kind of strong reaction: love or hate. I think art can be art because an artist explores their original way.

I also feel he has a prejudice about Stephanie's medicine background. The background might tell a bit about how the person thinks, but I don't think people should see a work from the artist's background, especially "medicine" does not give any idea other than a stereotypical image of medicine... For me it is a bit annoying that the critic said things on this article from some academic categorisation, perhaps preoccupied with medicine. This is not how I want to see things.

One thing I can look back ourselves, is that probably our performance at South Bank was too tense and too nervous. I see the point of "work" as the critic says. Depending on how we perform, your works look like labour, tasks, and that makes me wonder how these dancers are motivated or forced to move like this. Probably he saw that...

So anyway, in reality, we have got good reviews and bad ones, and the world is not rose-colour. I don't get disappointed by this review. And this is not too bad review in the end since it makes me think and it will be benefit of us.

Monday 6 March 2006

疲。でも、でも,でも。

Stephanie Schoberとの一連のツアー。先週木曜にイギリス北部の町,Huddersfieldで最後のパフォーマンスを終えました。ここの劇場は,この小さな 北部の町にはふさわしくなく(失礼!)、400席ほどの古いけどご立派な劇場。で,そこで私たちの公演には,なんと20人しか入らなかったのでした。マー ケティングは劇場側の仕事で,ダンスカンパニーは客の入りに関係なく定額を劇場側から支払われるので,直接私たちにダメージはないとはいえ,どうせ踊るん だったらもっとたくさんの人に見てもらいたかったなあ。20人のお客さんたちは熱心で,舞台でパフォーマンスをしていても、一生懸命見ているのが伝わって くるし,最後にお辞儀をする時も,ずっと拍手をし続けてくれて,うちらもアンコールでお辞儀することができたし、終演後はそれほど悪い気分ではなかったけ ど。まあ,何はともあれ,今シーズン最後の公演だったので,おいしくビールを飲んで,ここはロンドンから遠くて日帰りが無理だったので,ホテルに泊まっ て,翌朝ちょこっと町を散策して,で帰ってきた訳です。

ところで,今度の週末から9日間,中国に行くのですが,その関係で,役所からパスポートを返してもらわなければならなく て,Huddersfieldの帰り道,さらに足を伸ばしてはるばるその役所まで行きました。あらかじめ電話をして話をつけて,アポとって行ったのに,な んと,というか、やっぱりというか,パスポート用意されてなかったんですね。この役所,Home Officeというのですが,ここが移民、ビザ関係全部扱ってて,知る人ぞ知る,かなり感じ悪く,しかもいい加減で,私の信頼度は既にゼロ。今回も,本当 に用意しといてくれるのかいな,と思いつつ行ったものの,現実,やっぱり用意されてなくて,一気にイギリス生活6年の疲れが出た。ツアーのつかれと重なっ て,本当に本当に疲れた。あー,疲れた。

酷にも翌日からその中国に行く別件のリハが始まり,生きる屍状態で行ってきました。このプロジェクト,コンピュータプログラマー3人と私とで成り 立ってるもので,私にとってはリハの時間の99%が,コンピュータプロブレムのための待ち時間という代物。やってる事自体は実験的、かつ斬新で面白いんだ けど,プロジェクトしては,かなりストレスフル。疲。

さて,2月24日のStephanie Schoberのロンドンでの公演の批評がイギリス有名紙に載りました。。。が、非常に悪い評価です。

The Observer by Luke Jennings
http://observer.guardian.co.uk/review/story/0,,1723714,00.html

私が思うに,この批評家の「ダンスはこうあるべきだ」という考えと,ステファニーのダンスが全く対局だったのは,お互い不運だった。個人的な意見 を述べず,中立の立場で書く批評家が多い中,これだけ個人的な好みや意見を述べる批評家は勇気あると思うけど,この人,既に名が売れてて,有名紙に書いて いることを考えれば,特に失うものはないってことでしょうね。こんな批評を書かれて,いい気はしないけど,何も書かれないよりはいいと思うし,納得はしな いものの,ここから考えることもあるので,機嫌を悪くして無視しちゃうよりも,プラスになるように考えた方が自分のためだな,とか思っています。振付家の ステファニーはきっとわたしよりショック度が大きかったと思うけど,気にしないようにしてるっぽい。たとえマスメディアに載っても,批評なんて所詮個人の 感想ですからね。それだけが唯一の見方ではないから。鵜呑みにしてはいけませんよー。現に,私たちのパフォーマンス,別のところでは非常に良い評価受けた し(過去の日記参照)。

そんなこんなの灰色な最近でした。でもね、自分が灰色だと,周りのもの全てが灰色になっちゃうから,なるべくポジティブに自分を持ってきたいものです。