Monday 6 March 2006

疲。でも、でも,でも。

Stephanie Schoberとの一連のツアー。先週木曜にイギリス北部の町,Huddersfieldで最後のパフォーマンスを終えました。ここの劇場は,この小さな 北部の町にはふさわしくなく(失礼!)、400席ほどの古いけどご立派な劇場。で,そこで私たちの公演には,なんと20人しか入らなかったのでした。マー ケティングは劇場側の仕事で,ダンスカンパニーは客の入りに関係なく定額を劇場側から支払われるので,直接私たちにダメージはないとはいえ,どうせ踊るん だったらもっとたくさんの人に見てもらいたかったなあ。20人のお客さんたちは熱心で,舞台でパフォーマンスをしていても、一生懸命見ているのが伝わって くるし,最後にお辞儀をする時も,ずっと拍手をし続けてくれて,うちらもアンコールでお辞儀することができたし、終演後はそれほど悪い気分ではなかったけ ど。まあ,何はともあれ,今シーズン最後の公演だったので,おいしくビールを飲んで,ここはロンドンから遠くて日帰りが無理だったので,ホテルに泊まっ て,翌朝ちょこっと町を散策して,で帰ってきた訳です。

ところで,今度の週末から9日間,中国に行くのですが,その関係で,役所からパスポートを返してもらわなければならなく て,Huddersfieldの帰り道,さらに足を伸ばしてはるばるその役所まで行きました。あらかじめ電話をして話をつけて,アポとって行ったのに,な んと,というか、やっぱりというか,パスポート用意されてなかったんですね。この役所,Home Officeというのですが,ここが移民、ビザ関係全部扱ってて,知る人ぞ知る,かなり感じ悪く,しかもいい加減で,私の信頼度は既にゼロ。今回も,本当 に用意しといてくれるのかいな,と思いつつ行ったものの,現実,やっぱり用意されてなくて,一気にイギリス生活6年の疲れが出た。ツアーのつかれと重なっ て,本当に本当に疲れた。あー,疲れた。

酷にも翌日からその中国に行く別件のリハが始まり,生きる屍状態で行ってきました。このプロジェクト,コンピュータプログラマー3人と私とで成り 立ってるもので,私にとってはリハの時間の99%が,コンピュータプロブレムのための待ち時間という代物。やってる事自体は実験的、かつ斬新で面白いんだ けど,プロジェクトしては,かなりストレスフル。疲。

さて,2月24日のStephanie Schoberのロンドンでの公演の批評がイギリス有名紙に載りました。。。が、非常に悪い評価です。

The Observer by Luke Jennings
http://observer.guardian.co.uk/review/story/0,,1723714,00.html

私が思うに,この批評家の「ダンスはこうあるべきだ」という考えと,ステファニーのダンスが全く対局だったのは,お互い不運だった。個人的な意見 を述べず,中立の立場で書く批評家が多い中,これだけ個人的な好みや意見を述べる批評家は勇気あると思うけど,この人,既に名が売れてて,有名紙に書いて いることを考えれば,特に失うものはないってことでしょうね。こんな批評を書かれて,いい気はしないけど,何も書かれないよりはいいと思うし,納得はしな いものの,ここから考えることもあるので,機嫌を悪くして無視しちゃうよりも,プラスになるように考えた方が自分のためだな,とか思っています。振付家の ステファニーはきっとわたしよりショック度が大きかったと思うけど,気にしないようにしてるっぽい。たとえマスメディアに載っても,批評なんて所詮個人の 感想ですからね。それだけが唯一の見方ではないから。鵜呑みにしてはいけませんよー。現に,私たちのパフォーマンス,別のところでは非常に良い評価受けた し(過去の日記参照)。

そんなこんなの灰色な最近でした。でもね、自分が灰色だと,周りのもの全てが灰色になっちゃうから,なるべくポジティブに自分を持ってきたいものです。

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